ポスティングとは単にチラシを届けるだけでなく、街の人々と挨拶を交わし、時には助け合う「街のコンシェルジュ」のような一面もあると私は考えています。

エピソード1:昭和17年生まれの「大先輩」からのエール
先日、いつものようにリズム良く配布をしていた時のことです。 一人の女性がじーっとこちらを見ておられました。私から「こんにちは!」と会釈をすると、パッと表情を明るくして話しかけてこられました。
「あなた、とても元気のいい歩き方をしてるね!私も真似したいくらいだわ」
伺えばなんと、昭和17年生まれの大先輩。 「おばあちゃんもお元気ですね!」とお返しすると、少女のような笑顔で笑ってくださいました。 別れ際の「また会ったら声をかけてね」という言葉。 4万歩の疲れが吹き飛ぶ、最高に爽やかなひと時でした。
エピソード2:迷子の女性を「仕事場」へご案内
またある日は、同じ道を何度も不安そうに行き来している女性に遭遇しました。 放っておけず「どうされました?大丈夫ですか」とお声がけしたところ、お知り合いの家から少し外出した隙に、帰り道がわからなくなってしまったとのこと。
「ハイツの名前は覚えているんだけど……」
その名前を聞いて、私はピンときました。そこは、まさに今から私がポスティングに向かう場所だったのです。 「そこならすぐですよ、ご案内します」と一緒にそのハイツまで歩くと、本当に喜んでいただけました。
街の「見守り役」として歩き続ける
1日中、街の隅々まで歩き回るポスティング屋は、実は誰よりも「街の異変」や「困っている人」に気づける存在かもしれません。
27年の飲食屋時代には「お店の中」でお客様を待っていましたが、今は「街という大きなフロア」を歩きながら、こうして地域の方々と触れ合っています。
ただ配るだけじゃない。 これからも明石・神戸の街の「温度」を感じながら、誠実に歩き続けていきます。
2026年3月19日〈4〉

