「お酒とストレスに溺れ、命の火が消えかけた日々。そこから私を救い出したのは、安定という名の執着を捨て、『健康』という原点に立ち返る勇気でした」

1. 高速道路の記憶喪失と、死に直面した夜
エリアマネージャーとして店舗間を飛び回っていた頃、私は深刻な体調不良の中にいました。
ある日、長距離の高速運転中に、急激な睡魔に襲われました。気づいたとき、私は高速道路の真ん中で停車したまま眠っていたのです。一歩間違えれば大惨事。しかし、当時の私はその恐怖に蓋をし、過労と深酒の毎日を続けてしまいました。
その後、決定的な事件が起きます。仰向けで寝ていた夜、無呼吸による苦しさから激しくむせ込み、逆流した嘔吐物が気管に入りそうになったのです。暗闇の中で息ができず、「ああ、自分はこのまま死ぬんだ」と本気で覚悟した瞬間でした。
2. AHI 73.2という絶望的な数値
ようやく専門医を受診した私に突きつけられたのは、あまりに過酷な現実でした。 睡眠時無呼吸症候群、AHI(1時間あたりの無呼吸回数)は73.2 。重症も重症、命の危険がある数値です 。
そこからは毎日、シーパップ(CPAP)を装着して眠る日々が始まりました 。機械の助けを借りなければ眠れない自分。徐々に体力も気力も削り取られ、かつての「仕事に燃えていた自分」が遠ざかっていくような、えも言われぬ不安に苛まれていました。
3. お酒とストレスを捨て、手に入れた「最高の朝」
原因は明らかでした。仕事のプレッシャーという名のストレス、そしてそれを紛らわせるための暴飲暴食とお酒です。
私は決断しました。2020年に断酒を始め、その後27年間のキャリアと「安定」という執着を捨てて脱サラしました。ポスティングという「歩く仕事」に出会い、20kgの減量を果たした結果、あんなに私を苦しめた無呼吸症候群は、今や奇跡の完治を遂げています。
【まとめのメッセージ】
「一度死にかけた命だからこそ、誰かのために正しく使いたい」
シーパップに頼っていた頃の重苦しい空気は、今の私にはありません。
毎朝、自分の肺いっぱいに新鮮な空気を吸い込み、家族とラジオ体操ができる。この当たり前の幸せこそが、私の商売の原動力です。
「これがいい!」
命の危機を乗り越えたからこそわかる「健康の尊さ」を胸に、今日も私は元気いっぱいに街を歩き続けます。
2026年4月17日〈33〉

