「ポストに投函する『音』に徹底して気を配るようになった結果、これまで聞こえていなかった街の豊かな音色に気づくことができました。五感をフルに使う今のフィールドワークに、心からの満足を感じています」

1. 投函の音は「心の状態」を映し出す
ポスティングを始めてから、私が常に細心の注意を払っているのが「音」です。 戸建てのポストや集合住宅のドアポストでガチャガチャと音を立てることは、住人の方へのご迷惑に直結します。これを防ぐためには、単なる慣れではなく、以下のような確かな「技術」と「平常心」が求められます。
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形状に合わせた所作: 全てのポストには、音を立てずに投函する「コツ」があります。
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引き際のテクニック: 特に跳ね返りのあるフタ付きポストは、入れる時よりも「手を手前に抜く時」にゆっくりと動作させないと、バタン!と大きな音が鳴ってしまいます。
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焦りは禁物: 急いでいたり、心に余裕がなかったりすると、どうしても作業音がうるさくなります。静かな投函は、落ち着いた心の証明でもあるのです。
2. 音に敏感になった耳が捉えた「街の呼吸」
自分が立てる音に敏感になるにつれ、不思議な変化が起きました。ポスティング中の「街中の音」が、立体的かつ鮮明に私の耳に飛び込んでくるようになったのです。
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木々の間から聞こえる鳥の囀りや、草木を揺らす風の音。
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空をゆく飛行機、遠くを走る電車や車の走行音。
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開いた窓から漏れ聞こえる、テレビの笑い声やラジオ、懐かしい音楽。
心地よい音も、ハッとさせられる音も、そのすべてが新鮮で、街全体が生き生きと呼吸しているのを感じます。
3. 脱サラしなければ聞こえなかった世界
これらはすべて、あのままサラリーマンを続け、車とオフィスの中だけで完結する生活を送っていたら、決して耳に入ってくることのなかった音です。
自らの足で歩き、街の音に耳を傾けながら、一枚一枚丁寧にチラシを届けていく。 自分の五感をフルに使い、街と一体になれるこのポスティングという仕事を選んで、本当に良かったと心から実感しています。
【まとめのメッセージ】
「街の音に耳を澄ませば、今ここにある幸せの輪郭が見えてくる」
静かに、そして真心を込めて。 「これがいい!」 今日も五感を研ぎ澄まし、新しい音と出会いながら、明石・神戸の街を軽やかに歩いていきます。
2026年4月21日〈37〉

